日東工器㈱製カプラ「着脱」の効率化!宮崎県・鹿児島県 - 株式会社山口商会 宮崎県の理化学機器・分析・校正・移設

第22回

日東工器㈱製カプラ「着脱」の効率化!宮崎県・鹿児島県

こんにちは。今回ブログを担当させて頂きます、宮崎営業所の日高です。

  • 株式会社山口商会
  • 日高 康雄
  • メーカー様とのWEB勉強会を積極的に開催致します。
    業種問わず、何でもお声掛けください!!

今回のブログでは、様々なカプラの基礎知識について詳しくご紹介致します。
早速ですが、みなさんカプラにどのようなイメージをお持ちですか?
カプラの最大の特徴は「着脱」です。
機器・配管・ホースなどを「つなぐ」・「はずす」為に様々なカプラが使用されています。
人が外す作業時間が勿体ない場合はカプラ化する事により、差し込むだけのワンタッチ接続で、作業が大幅にはかどります。

 

Study Session

『カプラとは』

(1)カプラの用途
●各種ホースの着脱(エアー・水・油圧等)
●エア工具・油圧工具の交換(エアー・油圧)
●金型交換・金型温調(水・温調油)
●工作機械・産業機械(エアー・水・油圧等)
●油圧機器・建築機器(エアー・水・油圧等)
●溶断機器・ガスホース(酸素・アセチレン等)
●半導体装置・薬液タンク(各種薬液・溶剤等)
●塗装機器(エアー・塗料・溶剤)
●真空・冷媒チャージ(真空・各種冷媒ガス)
●各種検査治具として
 
 
 
(2)カプラの基礎
① 「ソケット」と「プラグ」を組み合わせて流体を流す。
② 流体の「種類」「圧力」「温度」によって、カプラの本体材質とシール材質が変わる。
③ 「両バルブ」「片バルブ」「バルブ無し」がある。
④ 取付形状はH(タケノコ)・M(おねじ)・F(めねじ)がある。
 
 
 
(3)カプラの種類
カプラには約25,000種類がありますが、大きく分けると下記の3種類しかありません。
① 両バルブ
② 片バルブ
③ バルブ無し
※お客様の用途・使用条件に合わせてバルブの有無を確認します。
 
 
 
(4)バルブの特徴

 
① バルブレス 代表機種:TSP、レバーロック
バルブがない為、大流量ですが分離時に内部流体が出てきます。

 
② 両バルブ 代表機種:SP-A、HSP、マルチカプラ等
両バルブなので、分離時に流体が流出しません。
水配管や油圧配管など、主に流体用途。

 
③ 片バルブ 代表機種:ハイカプラ、マイクロカプラ、ミニカプラ等
片バルブなので、分離時にプラグ側のみ解放します。
エアーやガス等、主に気体での用途。
 
 
 
(5)カプラ本体材質について
同じカプラでも用途や仕様に応じて「本体材質」を選択します。
材質は英語表記やグレード指定の場合もあります。
ステンレス⇒SUS303、SUS304、SUS316等
真鍮   ⇒BSBM、BRASS、C3604
鋼鉄   ⇒SS、SCM等

 
 
 
 
(6)シールについて
流体や温度等の耐性応じて「シール材質」を選択します。

シール材はOリングやパッキンと言われ、消耗品なので、交換が必要です。
※シール材質の選定を誤ったり、シール材が劣化すると漏れの原因にもなります。

【主なシール材質】

 
 
 
(7)配管サイズについて
業界によって配管サイズの呼び方が違うのでややこしいですが、下の表を参考にしてください。
【配管サイズ表】

 

Study Session

『取付ネジ形状について』

(1)管用テーパーねじ(PTねじ)
・PTネジは日本固有の工業規格。通称JIS規格。
・標準カプラのほとんどがこのPTねじ。
・ねじ山が斜め(テーパー)になっている為、根本までねじ込めない。
・シールテープを巻いて取り付ける。
・おす側をR1/2 めす側をRc1/2と表記。
 
(2)管用平行ねじ(Gねじ・ストレートねじ)
・ねじ山がストレートである為、根本までねじ込める。
・根本までねじ込める為、耐圧性に優れる。
・Gねじはシールテープを使わず、Oリングシールやメタルシール。
 
(3)ユニファイねじ(UNFねじ・インチねじ)
・アメリカ製機械に多く見られる。
・JIS規格のPTねじとは、ねじ山の角度・ピッチ・基本径が異なる。
・セミコンカプラの一部機種でUNFねじ仕様あり。
 
(4)NPTねじ(アメリカ管用ねじ)
・アメリカで使用される管用テーパーねじ。
・JIS規格(PTねじ)とは、ねじ山の角度・ピッチ・基本径が異なる。
 
(5)メートルねじ(Mねじ・ミリねじ)
・各種機械や装置に広く採用されている。
・パッキンやOリングにてシールする。
・マイクロカプラ・マルチカプラ等で標準採用。
・例:M20×1.5(ネジ寸×ピッチ)と表記される。

 

Study Session

『カプラの選定手順 』

① 用途【流体】を確認
② バルブの有無を確認
③ 使用圧力・使用温度を確認
④ 取付形状・配管サイズを確認
⑤ 必要数量を確認
※上記内容で、ほとんどのカプラ選定ができます。
 

Study Session

まとめ

日東工器株式会社様では、キャラバンカーに、直接お試しできるデモ品を積んだ出張出前フェアを実施しております。

 
「カプラ」は、空気・水・油・薬液など様々な流体の配管を素早く接続・切り離しできる製品です。
自動車、電気製品、半導体、食品などの製造工場をはじめ、資源開発の現場や、燃料電池自動車などの輸送機器等、世界中で使用されています。
流体や使用環境に合わせて、各種ご提案を行っておりますので何かありましたら、
気軽にお問い合わせ下さい。
 
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